薬王堂気まぐれ通信使bR90    2006・8・27〜28
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

気まぐれ広島人は夏休みをとって、10歳年上の兄さんが暮らす北軽井沢に行ってきました。
26日の土曜日、午後4時まで仕事をして広島駅から新幹線に乗ります。
車中、窓越しに見える広島の夏の風景をスケッチしてみます。
その夜は茨城県筑波市に住む25歳違いの弟の家に一泊しました。
残暑厳しい8月の下旬です。


遠く左が絵下山、手前中央が黄金山、かつては仁保島と呼ばれる島の山でした。



27日の朝、筑波エクスプレスで秋葉原まで行き環状線で東京に向かいます。
東京発の長野新幹線で約一時間、軽井沢に到着します。
駅の近くは都心と変らないくらいの人ごみです。
軽井沢駅には兄さんが迎えに来てくれていました。
便利になりましたね〜!
新幹線がなければ何時間も関東平野を北に向かって登らなければならないのに・・・
住まいは長野県・軽井沢から群馬県の峠を越えた北軽井沢にあります。
乗用車で約30分ほどかかりました。
まあ、静かでいい所に暮らしていましたね〜
標高は1200メートルくらいの場所でしょう!
午後からあたりを散歩してました。
そこで気がついた植物を紹介してみましょう。

先ず近くで見つけたミヤマウズラの花は綺麗でしたね。


ミヤマウズラ

それに初めて見るミヤマモジズリが咲いていてくれたこと、嬉しかったですね。
今年は咲いた株の数が少ないといいます。


ミヤマモジズリ


その他には種になったベニバナイチヤクソウヤマオダマキキオン(アップ)、マンネンスギが目立ちます。
ゆっくりと小路を歩いてゆきますと標高が高いせいか見慣れない植物が目に入ります。
チョウセンゴミシはたくさん株があるようです。
薬にする五味子の実はまだ青く、熟していないようです。
皿に水をはってこの植物を2〜3株切り取って入れておくとハエが水を吸ってダウンするとか!
そんなハエドクソウ
ユキザサにそっくりだけれど一回り大きなハルナユキザサ
なんともいえない色合いのフシグロセンノウ
夏なのに寒さのせいか裸葉を伸ばすフユノハナワラビ
クワ科でビールに使うホップに近い植物のカラハナソウ
私は味わったことはないけれど兄さんの言うにはあまりいい香りではないと言うカラハナソウの花
それに漢方の世界でカッコウと呼ばれるカワミドリ
黄色のキツリフネや赤いツリフネソウ
ミゾソバモミジガサオケラなど
ノブキの小さな花はデジカメの画像を大きくして初めて見ました。
その他にも、オタカラコウルイヨウショウマの実ツルニンジンヤマシロギクウドなど・・・
トチバニンジンはすっかり実になっていました。
赤い実の先に黒の紋があるトチバニンジンを想思子様人参(そうししよう or そうししで)と呼ぶそうです。
トチバニンジンはどちらの型もありました。
久し振りに見たレイジンソウがありました。
漢字では伶人草と書き花が舞楽の奏者がかぶる冠に似ている事から名づけられたといいます。
トリカブトという近縁種の植物名も冠を指す言葉です。



レイジンソウ


27日の夜はのんびりと特産のヤマメや鍋物を食べながら久々に談笑しました。
28日の早朝、泊まった二階の部屋から外の様子をスケッチしてみました。
いつもは人との付き合いの社会で暮らしていますがここでは違いました。



静寂の朝の林



28日、朝食を済ませて池の平に連れて行ってもらいます。
公益農道を通り、霧に見えない浅間山山麓を横切って湯の丸高原・地蔵峠で一休み、池の平に到着します。
兄さんは運転上手ですね!
常にGPSを付け、足跡をチェックしながら運転します。


ヤナギランの咲く池の平

池の平の植物を紹介してみましょう。

アキノキリンソウエゾスズランガンコウランハクサンフウロハナイカリホソバノキリンソウイブキジャコウソウイタドリイワインチンコケモモクガイソウクロマメノキクルマユリの葉のみマンネンスギの胞子マルバタケブキマツムシソウミネズオウミツバオウレンミヤマホツツジニガナシロニガナノアザミノハラアザミノギランオヤマリンドウ?、小さなセリ科植物シモツケソウシナノオトギリシシウドシャジクソウシャクナゲシュロソウタカネナデシコトガクシコゴメズサ?、ツリガネニンジン(白花)、ウスユキソウ(花のアップ)、ワレモコウヤブマメ?、ヤマハハコヤマラッキョウヤナギラン(花アップ)、ヨツバヒヨドリヨツバシオガマなど・・・
特にウメバチソウが綺麗だったですね〜!



ウメバチソウの花

兄さんにはいい所を案内してもらいました。
池の平を離れるのが心苦しい感じでした。
また来ることにしましょう。
28日の夜には広島に到着しないといけません。
昼食にソバを食べて北軽井沢をあとにしました。
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